[2002.12.04]
  未来の革命のためのなにか


 ▼[Analysis] アラン・ケイ、天才の復活(@IT)
  http://www.atmarkit.co.jp/news/


 タブレットPCにはたいした未来は感じられないが,その上で動くソフトになにか,があれば,話は変わる。ぃゃ,それはタブレットPCだけの話ではなく,パソコン自体のこと。もっと大きな革命的ビックバンは,まだまだ未来にある。

 ヒューレット・パッカード研究所がアラン・ケイ氏を迎えたというニュースが全世界を走った。ヒューレット・パッカード社は,先ごろ発表されたタブレットPCの基本概念を40年前に生み出した当人であるアラン・ケイ氏を迎え,「本物のタブレットPC」の開発に強い意志を示している。

 アラン・ケイはゼロックスのパロ・アルト研究所で,初期のオブジェクト指向言語であるスモールトークやイーサーネットの開発を行い,インターネットの前身であるアーパネットの設計も行った。そして1973年にパソコンの試作機であるアルトを作った。79年にアップルのスティーブ・ジョブズやジェフ・ラスキン,ビル・アトキンソンらがパロ・アルト研究所を訪ね,まさにアルトを開発する目的で,のちにマックが作られた。アラン・ケイは初期のマックをみて,「1リッターのガソリンタンクしかないホンダ車」と酷評してジョブズを憤慨させたが,「マックは批判するに足る初めてのコンピュータであり,IBM PCはなにかを話す価値もないもの」という言葉と合わせて考えるべきなのだろう。

 (Masato Sumiさんからこの項の記事についてご指摘をいただきました。感謝します。この記事はのちほど変更される可能性があります。)


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